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サラリーマンの厚生年金が“流用”?──定年世代が抱えるモヤモヤの正体

厚生年金を基礎年金に流用? 人生で思ったこと

サラリーマンの厚生年金が“流用”?──その報道に感じたモヤモヤ

こんにちは、おっさんです。

最近、「厚生年金の一部が基礎年金に回される」という報道がありました。

えっ?厚生年金って、サラリーマンが働いた分から天引きされてるお金でしょ?
それが自営業を含む“国民全体”の年金である基礎年金に使われるって…

それって、サラリーマンだけが損してない?

 

「年金制度の仕組みは分かる。でも納得はできない」

年金の仕組み、何となくは分かってるつもりです。
いわゆる“2階建て構造”。

1階部分は「基礎年金(国民年金)」──全国民共通
2階部分は「厚生年金」──主に会社員・公務員が加入

そして最近、「厚生年金の一部を基礎年金に回す(流用する)」という政府の方針が示されました。

 

……いや、ちょっと待ってよ?
厚生年金って、サラリーマンがガッツリ天引きされて払ってるお金だよね?

なのに、その一部を自営業や無職の人も含めた全体の基礎年金に回すって……
それってサラリーマンのおこぼれを分配するって話じゃないの?

 


社会保障の理念は「助け合い」だけど…

政府の理屈はこうです。

「高所得・安定所得のサラリーマンが、所得の不安定な自営業・非正規・無職者を世代内で支えるべき」

うん、理念としては分かる。
でも今のサラリーマンって、本当に“高所得者”なのか?

年収は上がらない
物価と税金は上がる
社会保険料は天引き

実質手取りは減ってる一方です。
しかも会社が「半分負担」とはいえ、本来はそれも“給料の一部”だったのでは?と感じてしまう。

“恵まれた層”として支える側に回れって、今の現役世代からすればキツくないか?
って思っちゃいました。

 


自営業は“選んだ自由”なのに、なぜリスクまで共有?

非正規の人たちは、望まぬ働き方をしている人も多く、支え合いの必要性は感じます。

でも、自営業者ってある程度自分の意思でその道を選んでいますよね。

時間や仕事の自由はあるけど、収入は不安定になりやすい。
だったら、リスクは自分で取るのが筋じゃないかと。

それを「基礎年金だから」とまとめて支えることに、素直に納得できないのが本音です。

とはいえ、なっしー(息子)は自営業者志望なので、それはそれで何とかしてあげたいと思う身勝手な親心ではあります。(苦笑)


年金制度の構造そのものにズレがあるのでは?

制度の“見た目”では、こうなっています:

サラリーマン:国民年金+厚生年金 → 負担も多いが将来の給付も多い
自営業:国民年金のみ → 負担も給付も少ない

 

でも現実は、厚生年金が制度維持のための“財源”として使われることで、
サラリーマンの負担が間接的に広く分配される構図になっているように見えるんです。

要するに、
「余裕がある人が支える」→「取れる人から確実に取る」→「サラリーマンから取ろう」になってる。

これ、ちょっと雑じゃないですか?


もう「仕方ない」で済ませたくない

私は定年を迎えたばかりで、そろそろ年金を受け取る立場です。

でも、今でもこう思ってしまう。

  • 「オレが支えてばかりじゃないか?」
  • 「自分の将来はちゃんと守られるのか?」

公平とか助け合いとか、きれいごとはわかる。
でも、それが一部の層だけに負担が偏ってないかを見直すのは必要だと思います。

 


見えにくいけど大きい「厚生年金の恩恵」──遺族年金という側面

ここでもう一つ、あまり語られない大事なポイントがあります。

厚生年金は、加入者本人が亡くなったときに配偶者へ支払われる「遺族厚生年金」の算定根拠にもなるということ。

遺族年金の仕組み

たとえば私の場合、もし先に亡くなれば、チョビン(妻)には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」が支給される可能性があります。

このうち遺族厚生年金の金額は、私の現役時代の厚生年金の加入実績に基づいて決まるんです。

ところが今回のように、「厚生年金から一部を基礎年金に回す」ような仕組み変更が行われると……

私が払ってきた厚生年金の原資が目減りしてしまい、将来の遺族厚生年金が減額される可能性はないのか?

これは政府もあまり説明してくれないけど、ものすごく気になります。
「俺のためじゃなく、家族のためだったはずの保険料」が、結果的にどこかに消えてしまう。

そう考えると、制度全体の理念云々の前に、個人としての“人生設計”が狂うリスクがあると思えてなりません。

 

まとめ:納得できる制度にしてほしい

制度の継続が必要なのは分かっています。
これから社会を担っていく若者たちが高齢になった時の生活保障を手厚くしてあげたい。
そういう思いは大いにあります。

でも、誰がどれだけ払って、誰がどれだけ得をするのか、そのバランスは見える化してほしい。

そして、現役時代に天引きされまくったサラリーマン世代が、老後に「思ったより少ない…」なんてことにならないように。

「理解できるけど納得できない」――そんな制度をこれ以上放置すべきじゃないと思います。

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